私と絵本とのつながりは20年近く前、アメリカで幼い子ども達を育てながら、様々なボランティア活動をしていたときに遡ります。
活動していた「たんぽぽ」というボランティア団体では、主宰者の近藤三奈さんが持っていた、大量の日本語の絵本を日本人の子ども達に貸し出す「たんぽぽ文庫」というライブラリを持っていました。
それを管理することになったきむちゃんとその仲間で、月に1、2回、近隣の子ども達向けにおはなし会をしていました。
たんぽぽ文庫には良質な絵本がたくさんあって、おはなし会を通じてそんな絵本たちにたくさん出会うことができました。
たんぽぽのおはなし会は、アメリカに住んでいては普段なかなか接することができない、日本語の響き、日本語と日本の文化に触れることができる貴重なひとときでした。それは子どもにとってだけでなく、大人にとっても大切なひとときだったのを、今でも覚えています。
同時に、アメリカ生活を通じて、アメリカの子ども達の見るもの、聴くもの、学ぶもの、本当の姿を、私の子ども達と共にリアルに体験したことは、まぎれもなく、Rhymoeの世界観を形作るのに欠かせない要素となりました。
その後Rhymoeのカリキュラムを作るとき、20年前の絵本読み聞かせボランティアの経験が、意外にも役に立ったのです。
親子で英語本来のリズムに触れられる歌に親しみましょう。親子で英語本来のリズムが心地よい、質の良い英語絵本を楽しみましょう。
小さい頃からおうちで親子で英語に触れたい方へ、私はこの二つをお伝えしています。
では英語絵本は何を読めばよいのか、と尋ねられることが多かったため、3年ほど前に「Rhymoeが選ぶ英語絵本36冊」というリストを作成し、公開しました。
現在そのリストにある絵本は、東京目白の「絵本の家オンラインショップ」にて取り扱っていただいており、好評いただいています。
Rhymoeという幼児英語教育メソッドの開発を始めてかれこれ7年になりますが、「幼児教育」に貢献する、という信念はずっと大事にしてきています。
巷にある英語教育のメソッドは、日本語の影響を強く受けた英語の感覚で教材やメソッドが作られているので、子ども達には「英語はわからない」ものとなってしまう。
さらに「英語能力」のことしか考えていない節が強く、子どもの心身の発達段階、認知プロセス、子どもの心理、アイデンティティの形成、創造力と想像力、これらに関する考察と理解が、非常に薄いと感じます。
ただ季節の歌を英語で歌ったり、英語の単語やフレーズを言わせたり、英語の単語を言いながらクラフトしたり、英語のゲームをしたり、それだけで英語に触れさせた、楽しんでもらえたと思っているメソッド、講師さんがどれだけ多いことか。
私は、それが悲しく、歯がゆいです。
同じように、英語のレッスンに絵本を取り入れる講師さんは多いですが、フォニックス読みができるため、語彙を増やしたりするために作られた絵本だけを読む感覚の講師さんが非常に多い。
でも、それだけが英語絵本ではないのです。
海外にはたくさんの良質な絵本があります。同じ絵本でも、日本語訳の絵本とは、世界観がまったく違います。そんな本物の英語絵本の世界にぜひ触れてほしい。子ども達は、それを直感で、素直に受け取り、身体の奥深くに、とどめるのです。
ただ、いかに絵本が良質でも、それを子ども達が理解し、楽しめるように読み聞かせのできる日本人講師さんは、僭越ながら、なかなかいらっしゃいません。つまり、本当の英語絵本の楽しみを知っている、あるいは本当の英語絵本の世界を理解している子ども達は、ほとんどいないということです。
それは本当に、もったいないことです。
良質な英語絵本を、日本の子ども達が英語本来の音やリズムに触れ、世界観を楽しみ、理解できるように読み聞かせする。そして、その絵本を深く味わうための「作戦」を子ども達と一緒に取り組む(アニマシオン)。
それは、子ども達の英語力を育むだけでなく、創造力、社会性、情緒、課題解決能力などをも育てるのです。
それでこそ、英語「教育」です。
英語絵本を通じて、子どもの英語力、子どもが学び育つ力の、両方に関われる人。そんな人を、多く育ててゆきたいのです。
ということで、前置きが長くなりましたが、絵本カタリスト®の資格を取りました。
ご指導くださいました木村美幸先生、一緒に講座を受講された皆様、お世話になりました。
これからこの資格を広めるお手伝いを、私なりにしてゆきたいと思います。
